keikoの小さなお話

生活している中で、ふと、心にわきあがった小さなお話たち。 悲しいお話もありますが、読んだ後に元気が出るお話を、たくさん紹介できたら、と思います。

Ads by Google

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

よわむし

ねえ

ほんとうのことを、言って。

私のことが「好き」だから、一緒にいるの?

好き・・・だから、肌を重ねたの?

好き・・なら、なにをしてもいいの?


あなたは私を「好き」なんかじゃない。

私なんていなければ良かった、本当はそう思っているのでしょう。

私は、もうあなたのことが好きなのかどうかよくわからない。

一緒にいることが苦痛にさえ感じられる。

この感情は、うまく表現できない。


最初はお互い「好き」だったのかも知れない。


でも、私の中で新しい命が芽生えたあの日、私達の中で何かが築かれ、何かが崩れた。

命のために、男の責任をとろうとした、あなた。

命のために、母親になろうとした私。

でも、気持ちの奥底では、お互いそんなことを望んではいなかった。

流されるままに流されて、命をもてあそんだ私達。

でも、二人とも見てみぬ振りで今まで来てしまった。

命はもう、成長をはじめてしまったというのに。

なんて愚かなんだろう。

なんて浅はかなんだろう。


でも、浅はかでも、愚かでも、命はここに息づいている。


私達は命を預けられたのだ。

愚かな父、愚かな母は、一生愚かなままだろう。

けれど、この命は守らなくてはいけない。

もてあそばれた、などとは、決して悟られないように。


こうして、「命」に引け目を感じて生きてゆく

卑怯で弱いわたしとあなた。







テーマ:ひとりごと - ジャンル:その他

このページのトップへ

海の森〜やさしい天使〜

<海の森>
真冬の明け方は、世界が凍る。

触れると肌を切り裂きそうな張り詰めた空気の中で、
ハーっと吐いた息が、白い氷の玉になって風太の手の中におちる。
まるで、暗く澄んだ空から、星がこぼれ落ちてきたように。

そんな日には、暗い空と暗い海の間に浮かぶ森、『海の森』が見られる・・・かもしれない。

海の森には、生を終えた魂が永い眠りについているという。

海の森には、生まれる前の魂が集っているという。

そして、魂を導く天使が地上にやってくるのは、こんな凍りつきそうな冬の日だ、という・・。


吐息も凍る真冬の朝には、不思議なことが起こるかもしれない。

暗い東の空に薄くかかる雲を見つめ、10年以上も前の「あの日」を、風太は思い出していた。


***


やや長めになりそうなので、下記にて掲載させていただくことにしました。

続きはこちらでどうぞ・・・
FC2小説、私のページへ移動します。

テーマ:児童文学・童話・絵本 - ジャンル:小説・文学

このページのトップへ

だっこして、お母さん

ゆうやは、幼稚園に通う5歳の男の子です。

ゆうやには、ゆかりという妹がいます。

ゆかりは、最近たくさん歩けるようになったのに、ずっと抱っこをしてもらっています。

ゆうやの幼稚園の送り迎えのときも、お母さんに抱っこしてもらって、
お買い物のときは、お父さんに抱っこしてもらっています。
おうちにいるときも、お母さんにいっぱい、抱っこしてもらっているみたい・・

そんなゆかりを見て、ゆうやは思います。

「ゆかりはいっつも、だっこ、だっこって。
ゆかりばっかり、ずるいや!」


ある日の朝、ゆうやは幼稚園へいくときにお母さんに言いました。
「ゆかりを抱っこしちゃ、だめ!」

お母は、やさしく
「どうして?」
と、ゆうやに聞きました。

ゆうやは「だめだから、だめなの!」
と、言って、ゆかりを、ドン!と突き飛ばしてしまいました。

ゆかりは、お兄ちゃんに押されてポテン、と、しりもちをつきました。
ゆかりの目に、みるみる涙がたまって、あふれてきます。

ゆうやは、「しまった!」と思いましたが、怒った顔のままそっぽを向いてじっと立っています。

ゆかりは、お母さんのほうにむかって「ああ〜ん、ああ〜ん」としりもちをついたまま泣いています。目からは大きな涙が、ボロボロこぼれています。

お母さんは、ゆかりを抱き上げました。

ゆかりは、ぴたっと泣き止みました。お母さんの体に、ぎゅ!としがみついています。

ゆかりを抱いたまま、お母さんはゆうやの前にしゃがみました。

「人を押したりしたら、あぶないの、分かるよね?」
と、お母さんは静かに、話しかけます。

ゆうやは、お母さんとゆかりからはそっぽを向いてだまっています。

「ゆうや」

と、お母さんがゆうやにこちらを向かせようと、ゆうやの肩に手を置きました。
そのとたん、「うう〜」と、ゆうやは泣き出しました。
ゆうやの目からも、大きな涙がぽろぽろとこぼれています。

お母さんはしゃがんだまま、左手でひざに乗せたゆかりを抱き、右手でゆうやを抱きかかえました。
「ゆうや、さみしかったのね」

お母さんに抱きしめられてそう言われて、ゆうやの泣き声は大きくなりました。

お母さんは、涙でぐしょぐしょのゆうやの顔に、頬ずりしています。
お母さんに、頭や体をなでられながら、今まで我慢していたものを吐き出すように
ゆうやは思いっきり泣きました。

ゆうやが落ち着いてきたとき、お母さんはゆうやとゆかりに、ゆっくりと言いました。

「ゆうやも、ゆかりも、お父さんとお母さんの大事な大事な宝物なんだよ。」

お母さんがにっこり笑うと、ゆかりもにっこり、笑いました。
ゆうやは、お母さんにぎゅっとしがみつき、お母さんの腕に顔を押し付けながら
小さな声で「押してごめんなさい」と、言いました。
いつの間にか、お母さんのひざにはゆうやが座っていました。
ゆかりは、お母さんの横に座っていて、ゆうやを見て、ニッと笑いました。
ゆかりの小さな丸い目がキュっとほそくなって、まっかなほっぺたが、プクっとふくれました。


ゆうやもゆかりも、涙でぬれた顔をきれいに拭いてもらいました。

ちょっと遅くなったけど、幼稚園へ出かけます。

お母さんが、ゆうやと手をつなぎました。

「ゆかり、ぼくとおててつなごうか?」

ゆうやがゆかりの手を握ります。ゆかりは「ふふ」っと笑って、ピョンピョン飛び跳ねました。

「ゆかり、おにいちゃんと一緒にアンヨ、うれしいね〜」
と、お母さんが声をかけました。
ゆかりは、元気に手を振って歩いています。

「ゆかり、しんどくなったら、お母さんに抱っこしてもらってもいいよ」
と、ゆうやが言いました。しんどくなったら、というところを強調しています。

それを聞いたお母さんは、プッとふきだしました。
「じゃあ、お母さんがしんどくなったら、ゆうやに抱っこしてもらおうかな」

「ええ!?無理だよ!お母さん重いもん!」
あわててゆうやが答えます。

ゆうやが必死になっているのがおかしくて、お母さんは思わず
「あははは!」と大笑いしました。

ゆかりも、まねして「あははは!」と笑いました。

ゆうやも、笑いました。


                                       
                                おわり


テーマ:児童文学・童話・絵本 - ジャンル:小説・文学

このページのトップへ

自由

「なりたくない」と思っていた大人に、なっているのかもしれない。

大人になるのが嫌なんじゃない。


「信じられない」と、かたくなに心を閉ざす自分を、悲しく思う。

「なにが信じられないの?」「なにが不満なの?」自分に聞いてみる。


目に見えるものしか、信じられない?

人の心は、目に見えないからわからない。

信じられない。本当にそう思う?そう思うとき、心が痛くはない?
自分に無理させていない?


自分が、楽だと感じるときを思い出してみて。
心から、本当に、安らかになっているとき。

自由って、それだと思う。

縛り付けてたら、何も始まらないし、何も生まれない。

風に流されたっていいと思う。

その結果、痛い目にあったとしても、自分の信じた道なら痛みもすぐにとれる。

自由に生きることは、楽なことばかりではない。
とても勇気の要ること。

「勇気」さえあれば、知恵も、優しさも、良運もすべて、あとからついてくる。

最初の一歩を踏み出すのは大きな決心がいること。とても悩む。

なんとなく踏み出してた、なんてこともあるかもしれない。

どちらにしても、大きな波の中に飛び込んでいったことに変りはない。

波にのまれながら、また浮上して、の繰り返し。

死にかけて、また、息を吹き返して。

それが、「自由」ということ。


「生きている」ということ。

必死に生きてなきゃ、自由に生きているとはいえない。


テーマ:ひとりごと - ジャンル:その他

このページのトップへ

どうして?

「もったいなかったね」
「残念だね」


赤ちゃんが男の子だったよ、と伝えると、必ず返ってくる言葉。

もったいないって・・・・  

モノじゃないんだけど・・

残念・・・

そうだね、元気に産めなくて、ごめん。

こういう気持ち、残念、って言うのかな

今はなにを言われても、何にも心にストン、とこない。

なにを言われても、悲しい

はげましてくれようとしてるんだよね、ごめんね

テーマ:ひとりごと - ジャンル:その他

このページのトップへ

FC2Ad

FC2ブログ 専門学校

プロフィール

keiko

Author:keiko
はじめまして!
童話・ショートストーリーのブログです。

お楽しみいただけたら幸いです。

リンク

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

FC2カウンター

ようこそ、おいでくださいました! ゆっくりしていってくださいね〜

FC2ブログランキング

ランキングに参加しました。 面白い、良かったよ、という方、クリックをお願いします!!

FC2ブログランキング

Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ